AIに小説を書いてもらう

2024.12.03

BtoCのサービスを提供する上で、「ユーザーに毎日ログインしてもらうにはどうしたらよいか?」
という課題は常に検討する必要がある。

難しいのは対象者の年代によって策が異なること。

■お題
シニア世代の方々に毎日ログインしてもらう方法は?

■調査
電車に乗りながらシニア世代の方々が何をしているのか観察する。

・新聞読んでる(紙媒体)
・小説読んでる(紙媒体)
・数独やっている(紙媒体)
・LINEなどのメッセージツールを使っている

スマホでゲームしたり、動画見たりはあまり見かけない。これらは若年層に多い。

■ヒントとして得たもの
・朝ドラみたいに、毎日少しずつ小説が読めるとログインしてもらえるか?
という仮説。

・脳トレゲームがあるとログインしてもらえるか?
という仮説。

■実際にやってみる
[小説]
作家さんにお願いしてとなると、原稿料や権利の問題が出るのでちょっと厳しい。
そこでAIに小説を書いてもらう方法を検討。

具体的にはBERTの「next sentence prediction」で次の文章を予測していくという方式になると思う。
「AI Buncho」という日本語対応した言語モデルが公開されているので、有難く利用させていただく。

「この店で不思議なお菓子が買えるって、聞いたんですけど」
 剛は駄菓子屋のおばさんに問いかけた。
 「あら、誰に聞いたの?」 
「学校の友達に」
 剛はもじもじしながら答えた。
「その友達から何を買おうとしてるのかしら?お姉さんに言ってみなさい」
 「......あの......おまんじゅうを......」 剛は恥ずかしそうに言った。
 「はいよ。100円ね」 そう言って、店のおばさんは剛におまんじゅうを渡した。
 「あ、ありがとうございます!」 剛はそのおまんじゅうを持って店を出た。
 「さてと、帰って食べるかな」
 剛は家に帰ろうとしたその時だった。突然地面が大きく揺れ始めたのだ。
 「な、なんだ!?」 すると、空に大きな穴が空いた。そしてそこから巨大な怪物が現れた。その姿はまるで蟻のようであった。そしてその怪物の周りには、小さい蜘蛛のような生き物がいた。
 「か、怪獣だ!逃げろー!!」 人々が急いで逃げる中、剛はその場に立ち尽くしていた。 
「(なんでこんなところに俺がいるんだ!?)」 しかし、そう考えている暇もなく、怪物はこちらに気づいたのか剛の方に向かって来た。
 「うわっ!」 剛はなんとか逃げようとしたが、足がすくんで動けなかった。そこに巨大蜘蛛が現れ、剛の顔目掛けて糸のようなものを出した。 
「うわぁっ!!?」 糸はそのまま剛の顔にくっついた。 「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 
そしてそのまま剛は気を失った。そして気がつくと、彼は謎の空間に立っていた。
辺りを見渡すと、そこには一人の女性がいた。女性は剛に気づくなりこう告げた。 
『貴方は死んだ』 それを聞いて、剛は驚く。『そんな馬鹿なことがあるわけがない!』 そう言い返した途端、剛の意識は再び遠退いていった。
 目が覚めるとそこは病院のベッドの上であった。どうやら助かったようだ。だが、剛は悔しくて仕方がなかった。自分が何も出来なかったことに。 
それから数日後、剛の元に一通の手紙が届いた。差出人は不明であり、中身はこう書かれていた。 
『この手紙を読んでいるということは、貴方が無事に生き返ったということでしょうか?』 それを見て、剛は驚いた。 
『実は私はある宇宙人なのです。私の名はピグモン。宇宙恐竜ゼガンの遺伝子を持つ、ピグモンです。単刀直入に言います。
貴方にはウルトラマンになってもらいたいのです』 さらに驚きの内容が続いた。 『貴方の命を助けたのは私ではありません。
私ではないのですが、貴方に会いたいという方がいるそうです。会ってみますか?』 その手紙を見て、剛は少し考えた後、こう言った。
「......会います」 そして病院から出た後、剛はある場所に向かった。そこは街外れにあるとある墓場であった。剛は花束を置くと、手を合わせた。
 「父さん、母さん、ごめん。俺、ヒーローになるなんて言ってたのに、結局何にもなれやしなかったよ」 そう言うと、剛は立ち上がる。
「でも俺はもう大丈夫。だから安心して眠っててくれよな」 そうして剛は病院に戻った。後日、剛の元を訪れたのは、彼の両親であった。
 「父さん、母さん。俺、本当にヒーローになれたよ」 剛の目には涙が浮かんでいた。
そしてその後、剛の活躍により、地球人の味方である光の巨人・ウルトラセブンが現れるようになったというニュースが流れるようになったとか流れないとか......。 

無茶苦茶だけど、ちょっと面白い。
max_new_tokens とか repetition_penalty などのパラメータをいじることで調整はできそう。

[ゲーム]
ゲームはJavascriptでゴリゴリ自分で書く。
わかりやすく、タップだけでできるものにする。

■所感
・AI小説面白い。ただこれでログイン率が増えるかはわからないので、効果測定をして判断する。
・ゲームも実際にプレイしてもらって感想聞いて、操作性や難易度調整が必要。

ベストなものにはなかなか辿り着けないと思うので、感想聞いたりしてトライ&エラーを繰り返し、ブラッシュアップしていく。
BtoCはなかなか難しいが、こうやって策を考え、実行し、どうなったか?のループはとても楽しい。

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