7pay(セブンペイ)のサービス終了に思う
2019.08.01
開発費数百億円といわれる7payがリリース後、たった数か月でサービス終了とのこと。
とても残念なニュースである。
私の経験上、大きいプロジェクトはスケジュールありきで進むことが多い。
当初より仕様が膨らみ、開発工数が増してもスケジュールの延長はない。
開発者からすると「このスケジュールでは無理!」と言っても動いてくれないことが多々ある。
動くものはできたけど、テストが不十分でリリースされてしまい、大きな問題が発生してしまっては誰も得しない。
残念ながら日本のシステム業界には以前から「工期が短くても、人を投入すれば大丈夫でしょ?」という考え方は根強くある。
確かにテスト(動作確認)は人が必要。
だが仕様のとりまとめ・検討(漏れがなく、不備がない)という設計の部分は人の多さでは補えない。
きちんと設計できる人が主導してやらないといけない。
正常ケース、異常ケース、アタック、パフォーマンスの問題など検討すべき点は多々ある。
決済というお金が絡むのであればなおさらである。
おそらく納期に追われ、設計の部分が不十分のまま進められてしまったと思われる。
・そもそもスケジュールに無理があった
・スケジュールの見直しが認められなかった
・大規模チームがゆえの各社間の連携不足
・全体の設計を主導する人がおらず、「船頭多くして船山に上る」状態だったかも
が推測される。
とても残念なニュースではあるが、これも教訓とし、開発者として肝に命じなくてはならない。
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